YouTube/ Twitter/ Instagram/ Facebook/ LINE/ TikTok徹底比較!YouTubeの有用性とは? 前編
最終更新日 2023年5月31日
目次
1. 6大SNSとは?
1.1. YouTube
YouTubeの目的を一言で表すと「リーチの広さと深さを兼ね備えた最大級のプラットフォーム」と言えます。
なぜなら、6大SNSを比較しても格段に利用ユーザーの幅が広く、動画を通して与えられる情報量が多いからです。
下記では、YouTubeの特徴・ユーザー心理・ユーザーの活用方法について、掘り下げて説明します。
1.1.1. プラットフォームの特徴
YouTubeは、利用ユーザーの幅が広く、与えられる情報量が多いプラットフォームです。
モバイル社会研究所の「性年代別YouTube利用率(2021年)」の発表を見ても、10〜70代まで幅広い世代が YouTubeを利用していることがわかります。
この利用ユーザーの幅広さが、冒頭でお話した「リーチの広さ」です。幅広い世代に動画が届くことで、認知拡大や商品・サービスの訴求へと繋がるでしょう。
また、1分の動画の情報量は、Webページ3,600ページ分、文字に換算すると180万語に匹敵します。動画でなら短時間でもしっかりと商品やサービスの魅力を訴求できる理由の裏付けといえるでしょう。
さらに特筆すべきは、YouTubeが「SNS」であること。
発信者と視聴者・視聴者同士は「コメント欄」で相互にコミュニケーションがとれたり、視聴者が動画に対する評価を「いいね」でアクションできたりと深い繋がりを築ける仕組みが設けられています。また、発信者は視聴者のアクションを通じて、動画の質や内容への世間の評価を知ることができます。
つまりYouTubeは、圧倒的な情報量という情報の「深さ」に繋がる上に、SNS機能でコミュニティとしての「深さ」をも実現する、エンゲージメントの高いプラットフォームと言えます。
1.1.2. ユーザー心理
YouTubeは能動的な検索による情報収集から始まり、特定のチャンネルやYouTuber自身を気に入り、エンゲージメント高く見るように変化する態度変容が多いと推察できます。
YouTubeはプラットフォームの特性上、世界中の人々が利用しており、様々な情報を深く知ることができます。さらに、SNSであるため、発信者と視聴者・視聴者同士で相互にコミュニケーションをとることが可能です。
そのため、最初は気軽な気持ちで視聴を始めたユーザーをリピーターとしてファン化させることができる上に、SNSの性質を活かしてコミュニティ化させることもできます。
つまり、YouTubeは、質の高い情報を提供できるところが視聴者のエンゲージメントを高め、ファン化させやすい特性をもつプラットフォームだといえるでしょう。
1.1.3. YouTubeの活用方法
YouTubeは、能動的に得たい情報を検索して視聴するユーザーが比較的多いと考えられます。SNSが普及した昨今において、人々はより具体的な情報に興味や信頼を寄せやすい傾向があります。つまり、圧倒的な情報量を誇るYouTubeの動画コンテンツは、立派な検索ツールとしても活用されているのです。
そのようなプラットフォームの特性を活かし、企業がYouTubeをマーケティングやプロモーション目的で活用する事例が増え続けています。
企業がYouTubeを活用する具体的な方法は、主に3通りです。
- 企業チャンネルの運用
- YouTuberタイアップ
- 広告運用
企業チャンネルの運用によって得られる効果については「YouTubeチャンネル運用の極意 立ち上げ編」の記事を、YouTuberタイアップや広告運用によるメリットについては「もう悩まない!最適なYouTuberタイアップ -選定と企画-」の記事をご覧ください。
1.2. Twitter
1.2.1. プラットフォームの特徴
Twitterは、世界中の人々が利用しており、匿名利用が主流のプラットフォームです。
総務省の「平成27年版 情報通信白書」の発表を見ても、Twitterは実名利用者の比率が極めて低いことがわかります。面識のない人のタイムラインにも気軽にアクセスでき、素性を伏せたまま双方向のコミュニケーションをとることが可能です。
さらに、リツイート機能で多くの人々に投稿を共有できる点も大きな特徴のひとつです。
災害やニュースなど、速報性の高い情報を得ることができるプラットフォームとしても機能しています。
非公開アカウントにしていない限りタイムラインは全体公開されており、拡散者の全フォロワーに投稿が共有されます。
1.2.2. ユーザー心理
Twitterは能動的な検索による情報収集から始まり、匿名で見ず知らずの人々との交流を深め、プラットフォームを一種のコミュニケーションツールとして利用する態度変容が多いと推察できます。
匿名利用が主流の傍ら、昨今では実名や就業先を明かしたアカウントも増えています。
近い業界や職種同士での交流の場として活用したり、拡散力を活かして企業の採用・広報活動にTwitterを活用したりするケースも少なくありません。
つまり、Twitterは、自分と価値観の近い人々と匿名で気軽に繋がれることが利用者のエンゲージメントを高め、情報収集とコミュニケーションツールとしての特性を併せ持つプラットフォームだといえるでしょう。
1.2.3. Twitterの活用方法
Twitterは、自身のタイムラインやトレンド欄から受動的に情報を得るユーザーが比較的多いです。最近ではTwitter内でのアクションをもとに、関連性の高い情報や投稿がおすすめ表示されるようになり、ますます受動的な情報収集が中心になりつつあります。
企業がTwitterを活用する具体的な方法は、主に3通りです。
- 企業アカウントの運用
- PR投稿
- 広告運用
Twitterは自身の趣味・嗜好と親和性が高い情報が集中するプラットフォームです。その特性を上手く活用することで拡散力が高まり、企業はより多くのターゲットの獲得が見込めるでしょう。
1.3. Instagaram
1.3.1. プラットフォームの特徴
Instagramは、リアルな情報を効率的に収集できるプラットフォームです。
6大SNSの中で唯一静止画が中心のストック型コンテンツのため、視覚的な情報量の多さを誇ります。
「ショッピング機能」や「マップ機能」も搭載されており、Instagram上の情報をもとにユーザーがアクションを起こしやすい導線が備わっている点も特徴です。
昨今では、動画コンテンツのアップデートがめざましく、フィード欄に親和性の高いリール動画がおすすめ表示されたり、リール投稿にショッピングタグで商品をタグ付けできるようになったりと日々アップデートしています。
1.3.2. ユーザー心理
Instagramは能動的な検索から始まり、静止画や動画からリアルな情報を収集してオフラインで行動を起こす態度変容が多いと推察できます。
仲間同士の交流や思い出の共有の場である一方、写真から効率的に情報を収集できるため検索ツールとして活用するユーザーも少なくありません。
1.3.3. Instagramの活用方法
Instagramは検索機能やショッピング機能が日々進化し、企業アカウントや専門性の高いアカウントがメディア化しつつあります。
企業がInstagramを活用する具体的な方法は、主に4通りです。
- 企業アカウントの運用
- PR投稿
- 広告運用
- ショッピング機能
特に企業アカウントでは、IGTVを活用したライブ配信でサービスや商品の魅力を届けることもできます。ライブ動画もコンテンツとしてストックできるため、リアルタイムで視聴できないユーザーにも長期的に魅力を届けることが可能です。
1.4. Facebook
1.4.1. プラットフォームの特徴
Facebookは実名登録が推奨されている特性を活かし、濃い繋がりやコミュニティを形成しやすいプラットフォームです。6大SNSの中で最も素性が明らかになり、不特定多数に情報が公開されにくいクローズドな空間のため、よりプライベートな情報共有が行われやすいと言えます。
総務省の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 」の発表によると、「Facebook」の利用率は40代及び60代を除く各年代で減少し、10代では20%を下回ることが明らかに。就活生が情報収集目的でFacebookを活用するシーンは見受けられますが、30代以上のビジネスマンが継続的に利用する中、若年層のFacebook離れが顕著なことがわかりました。
1.4.2. ユーザー心理
Facebookは、「プライベートの近況報告」「ビジネスの名刺的な役割」と大きく2つの活用方法で利用されています。
実名で出会った交友関係をもとに利用するユーザーが多いため、ライフイベントや日常の近況報告を日記感覚で共有する人が多いです。プラットフォームの透明性の高さから、Facebook上の共通の友人やコミュニティに対する警戒心を持ちづらく、プライベートの情報を投稿することに抵抗がないユーザーが多いと考えられます。
また、昨今では「ビジネスSNS」としてFacebookを活用するユーザーも少なくありません。
就業先や経歴を明らかにすることで共通の知人・友人から交流を広げるほか、ビジネスのチャンスや出会いを得ることも。タイムラインを更新していなくても、Messenger機能だけをビジネス用の連絡手段として活用する人も多いです。
1.4.3. Facebookの活用方法
Facebookには、企業向けのビジネスアカウント機能があります。社名やブランド名で登録できるので、自社の情報を幅広いユーザーに届けることができます。
企業がFacebookを活用する具体的な方法は、主に3通りです。
- Facebookページの運用
- イベント機能
- 広告運用
Facebookは他のSNSと比べてクローズドな環境のため、広告運用以外で不特定多数に受動的に情報を受け取らせることが難しいプラットフォームです。しかし、実名登録の特性が活かされ、Facebook内で理不尽なトラブルが起きにくいメリットがあります。
1.5. LINE
1.5.1. プラットフォームの特徴
LINEは、コミュニケーション目的で活用されているプラットフォームです。
LINE VOOMやLINEニュースなどさまざまな機能がアップデートされていますが、実際は連絡手段として活用するユーザーが大半を占めています。
1.5.2. ユーザー心理
LINEはコミュニケーションツールとして認識されているため、連絡手段としてトーク画面のみ活用しているユーザーが多いです。また、昨今では、企業のLINE公式アカウントからお得な情報を受け取るユーザーも増えていますが、いずれにしてもトーク画面でアクションを完結させている傾向にあります。
1.5.3. LINEの活用方法
LINEにも法人向けのビジネスアカウントがあり、かつてのチラシやメルマガのような情報発信の役割や、ポイントカードや予約機能、問い合わせに対応するチャット機能など、幅広い機能が搭載されています。
企業がLINEを活用する具体的な方法は、主に2通りです。
- 企業アカウントの運用
- 広告運用
昨今のキャッシュレス化の煽りを受け、公式LINEアカウントによる会員情報の管理をスムーズに受け入れるユーザーは少なくありません。反対に、LINE広告はプラットフォーム内のトーク画面上部やトーク画面とは別のLINE VOOMに展開されるため、コミュニケーション目的でLNEを活用するユーザーには気付かれにくい傾向にあります。
1.6. TikTok
1.6.1. プラットフォームの特徴
TikTokは、受動的に自分と親和性の高い情報を収集できるプラットフォームです。
6大SNSの中で唯一、アプリを開くとおすすめページから表示が開始され、能動的に検索しなくても過去の閲覧情報やいいねなどのアクションをもとに、関連性の高い動画が次々と流れてきます。
目的なく視聴していても楽しめるようにアルゴリズムが設定されているため、能動的な検索やアカウントをフォローせずとも満足できるのが特徴です。
1.6.2. ユーザー心理
TikTokはアルゴリズムの特性上、自分の趣味・嗜好と関連性の高い動画が自動的に流れてきます。おすすめページから特定のアカウントやTikToker自身を気に入り、エンゲージメント高く見るように変化する態度変容が多いと推察できます。
また、短尺動画で効率的に情報を収集できるため、長尺動画の見所だけを隙間時間で視聴したいという忙しい現代人の需要も満たしています。
インターネットが普及し情報が溢れるようになってから、能動的に情報を検索して取りに行くことに疲弊する人も増えつつあります。そのような心理傾向もあり、深く考えずに楽しめるプラットフォームの代表格として、TikTokが人気を集めていると考えられます。
1.6.3. TikTokの活用方法
TikTokは精度の高いレコメンド機能が搭載されているため、通常投稿がおすすめページに表示されやすい上に広告メニューも豊富です。また、6大SNSの中でメインユーザーが最も若年層のため、Z世代にアプローチしたい企業が活用すべきプラットフォームといえるでしょう。
企業がTikTokを活用する具体的な方法は、主に3通りです。
- 企業アカウントの運用
- 広告運用
- インフルエンサーとのタイアップ投稿
TikTok広告には、アプリ起動直後に表示される「起動画面広告」、トレンドを生み出し認知度を上げる「ハッシュタグチャレンジ広告」、おすすめの投稿ページに表示させる「インフィード広告」と3つの種類があります。
1.1.1でも紹介したように、1分の動画の情報量は、Webページ3,600ページ分、文字に換算すると180万語に匹敵します。短尺動画が主流のTikTokは、最も効率的に企業の魅力をアピールできるプラットフォームといえるでしょう。
前編はここまで。本テーマの後編は下記よりチェックしてみてください。後編では「YouTubeの有用性」について深ぼって説明させていただきます。
「YouTube/ Twitter/ Instagram/ Facebook/ LINE/ TikTok徹底比較!YouTubeの有用性とは? 後編」はこちら
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